モロッコという国 ~3~
モロッコという国 ~3~
モロッコという国とアルガンオイルを知るきっかけ
モロッコの経済を知る
モロッコについての地理、気候、都市について知ったのであれば「経済」についても知るべきであろうと、ネットサーフィンをしてみた。もちろん集約した情報を得るなら「ウィキペディア」だろう。
カサブランカはモロッコ最大の経済都市であり、アフリカ有数の世界都市である。
IMFの統計によると、2015年のモロッコの国内総生産(GDP)は約1,031億ドルである。国民一人当たりのGDPは3,079ドルとアフリカ諸国では比較的高い水準にあり、アジアなどの新興国に匹敵するレベルである。産油国ではないが、鉱業と軽工業など産業のバランスもよくアフリカでは経済基盤も発達している方である。埋蔵量世界1位のリン鉱石を中心とする鉱業と、生産量世界第6位のオリーブ栽培などの農業が経済に貢献している。大西洋岸は漁場として優れており日本にもタコなどが輸出されている。観光資源も豊かで、観光収入は22億ドルに上る。先進工業国とは呼べないが、衣料品などの軽工業のほか、石油精製や肥料などの基礎的な諸工業が発達している(以下、統計資料はFAO Production Yearbook 2002、United Nations Industrial Commodity Statistical Yearbook 2001年を用いた)。かつて宗主国だったフランスほか欧米諸国の企業が、自動車や鉄道・航空機部品などの工場を増やしている。これはモロッコがアフリカでは政情・治安が安定しているうえ、インフラストラクチャーが整備されており、50以上の国・地域と自由貿易協定(FTA)を締結していて輸出がしやすいという背景がある[16]。その他ヨーロッパ連合諸国に出稼ぎ、移住したモロッコ人による送金も外貨収入源となっている。
※ウィキペディアより引用
鉱業
鉱業生産は、リン鉱石(採掘量世界第2位)、鉛鉱(同7位)、コバルト鉱(同8位)が有力だが、銅、亜鉛、金、銀なども採掘しており、天然ガスも豊かである。ただし原油の採掘量は1万トンと極めてわずかである。鉱物資源はアトラス山脈の断層地帯に集中しており、アトラス山脈の造山活動によるものだと考えられている。例えば、マラケシュ近郊やメリリャに近いウジタで亜鉛や鉛が採掘されている。リンはカサブランカ近郊で採れる。
農業
大西洋岸、地中海岸では天水に頼った農業が可能である。耕地面積は国土の21%を占める。農業従事者は429万人(2005年)である。国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計(2005年)によると、世界第7位のオリーブ(50万トン、世界シェア3.5%)、第9位のサイザルアサ(2200トン)が目立つ。世界シェア1%を超える農作物は、テンサイ(456万トン、1.9%)、オレンジ(124万トン、1.5%)、トマト(120万トン、1.0%)、ナツメヤシ(6万9000トン、1.0%)がある。主要穀物の栽培量は乾燥に強い小麦(304万トン)、次いでジャガイモ(144万トン)、大麦(110万トン)である。
工業
工業は、リン酸肥料(生産量世界第6位)、オリーブ油(同9位)が目立つが、ワインや肉類などの食品工業、加工貿易に用いる縫製業も盛んである。ルノーが2つの自動車工場を、ボンバルディアが航空機部品工場を運営しているほか、PSA・プジョーシトロエンやボーイングなども現地生産計画を進めている。
貿易
モロッコの輸出額は238億ドル。品目は、 機械類 (15.9%) 、 衣類 (14.4%) 、化学肥料 (8.8%)、野菜・果実 (7.9%)、魚介類 (7.6%) である。(2011年) ここでいう電気機械とは電気ケーブルを意味している。リン鉱石は価格が安いため、品目の割合としては5位である。主な相手国は、輸出は、スペイン、フランス 、ブラジル、イタリア、インド 。(2014年)
モロッコの輸入額は116億ドル。品目は、原油 (12.0%)、繊維 (11.9%)、電気機械 (11.7%)。主な相手国はスペイン、フランス、中国、米国、イギリスである。(2014年)
日本との貿易では、輸出がタコ(61.1%)、モンゴウイカ (7.3%)、衣類 (5.1%)の順で、リン鉱石も5位に入る。輸入は、乗用車 (32.4%)、トラック (28.6%)、タイヤ (5.6%)である。
前回のエントリーの時に都市について触れたが、モロッコで人口が最も多い「カサブランカ」が経済の中心になっているのがわかった。GDPなどを見てもアフリカ諸国では水準が高く鉱業ではリン鉱石、農業ではオリーブ、水産業ではタコの輸出が盛んである。余談だがモロッコ人の方に聞いた話だと「モロッコの人はタコを食べない」らしい。観光では国内には多くの世界遺産があるので観光客からの収入もある。
ここまでだと「新興国としては裕福ではないか」と思ってしまうところであるが、都市から離れた地域は厳しい気候、環境での中を生活しているので都市部と比較すると貧富の差がかなりある「格差社会」である。
格差社会を紐付けるにはモロッコの人々の生活も知っておく必要がある。次回はモロッコの生活、文化、食生活なども調べていく。
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