モロッコとアルガンノキ
モロッコにあるアルガンノキを知るキッカケ
前回まではモロッコの地理や歴史や文化を綴ってまいりました。国土には海や山があるに加え、場所によっては砂漠地帯という厳しい環境もある国である事、遠い昔から戦争や紛争が絶えなかった歴史。現在はアフリカでも上位の経済国になり多くの観光客が訪れる国であるといった事がわかりました。
調べていくうちに砂漠地帯に自生する「アルガンノキ」の実からオイルを抽出しそれが美容などにいいというページを発見し、興味をもちました。このブログの最初に妻が「肌荒れをする」と書かせていただきましたが、アルガンのオイルを塗布すると効果があるとかないとか・・・
という事でアルガンノキについて調べてみました。
アルガンノキはモロッコ南部の固有種であり、標高の高い所では1500m付近でも見られる。自生している環境は非常に厳しい地域で気温は3度から50度と普通の植物では耐えられない環境化でも自生する事ができます。その秘密は根にあり、広く深く伸びる根は深さ30mまで伸びて水分を補うことが出来る。
花が咲くのは5月~6月で干ばつの際には葉を落として休眠状態になる。干ばつが続いたとしても数年は耐えられるというパワーを秘めており、このパワーがオイルとしても世界的に人気になっているのかもしれません。
自生しているアルガンの実を勝手に採る事は禁止されており、ヤギまで立ち入りを禁止しています。実が黒く変色して落ちるまでは番人がいるようで厳重に管理されています。
ここで大きな勘違いをしておりました。
アルガンオイルは実から出るオイルではなく「種子」から採取できるオイルのことをさしていたのです。
油の抽出にはかなりの手間がかかります。作業は主にモロッコ南西部に住む女性たちが行っており、果肉を取り除いたのち石で堅果を割って種子を取り出すというもので、その後種子は丁寧に焙煎されております。
もちろん手間と時間がかかります。それだけに生産地以外では高級品として扱われております。ただ高いだけでなく、効果もあるということですからその価値は高いと思います。
ではどんな効果があるのかは次回にいたします。
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